4年前の東日本大震災と原発事故を改めて振り返りたいと思います。
みなさんの記憶には、鮮明に残っていますか?
私は落選後、石巻市や仙台市の被災地や、土石流の被災地、広島市安佐南区にも行ってきました。
被災地の視察や地域で防災の活動をする中、減災という視点から、先人たちの知恵を学び、未来に生かすことが必要だと痛感しています。
8月15日は終戦記念日。
戦争が終わり、長い月日が過ぎ、平和な毎日の生活が流れる中で迎えるこの終戦記念日は、これまでみなさんにとってどのようなものでしたでしょうか。
テレビの映像を見ながら、過去の惨事を一瞬振り返るものの、遠い過去の出来事として、日常の意識からは遠ざけてしまう。
終戦記念日だからといって、過去の戦争について、深く学んだり、考えたりするまでにはなかなかならないという方も多かったかもしれません。
しかし、今年の終戦記念日は、安倍政権による集団的自衛権の行使容認を決めてから初めての終戦の日でした。
これからの日本のあり方に不安を感じる方、戦争とはどのようなものなのかを語り継ぐことが大切だと考える方など、新しい動きが出てきているのではないでしょうか。
平和な国をつくっていくにはどうしたらいいのかとの思いが私自身の中でもますます強くなっています。
今日は、めじろ台1丁目の防災講座に参加しました。
毎年、めじろ台1丁目では、防災講座を開催し、けがをした時の応急処置の仕方などを実践で学べる機会を提供してくれています。3丁目の私も毎年参加させていただいていますが、とても勉強になります。
今年は、市の防災課の出前講座も聞くことができました。
現在、私は、女性の視点で防災を考えるチームのメンバーとして活動をしています。防災には、答えがないと言われるほど、難しい問題ですが、少しでも犠牲者が減るようこうした地元地域での活動をしつつ、防災問題を考え、市の施策にも反映できるように発信していきたいと思います。
そして、今回の防災講座では、改めて防災と原発の問題についても考えさせられました。安心して暮らしていくためには脱原発しかないと思います。
以下詳細もお読み頂けるたらと思います。原発と地震の数字を見ると驚かれる方もきっと多いと思います。
【出前前講座の内容】
市の出前講座の内容は、もうすでに何度も聞いているのですが、改めて今回印象に残った数字があります。
それは地震の発生状況についての数字です。
M6以上の地震回数(2000年~2009年の合計)では、
世界中で起きている地震回数は、1036回。そのうち、日本で起きているのが212回。
つまり20.5%が日本で起きているということです。
しかも日本の国土面積は、世界の0.25%であるというのですから、地震の巣に私たちは暮らしているということです。
これを聞いた時、原発のことも想像してぞっとしました。
世界の原発の数は、調べてみると、2010年のデータで、アメリカ105基、フランス59基、日本は55基。
現在は、世界の原発の数は、431基で、日本は、50基(福島の廃炉分を除く。)ののうち1基が稼働。
一方、国土面積は、アメリカは、日本の国土の約25倍で、フランスは1.4倍。
国土の面積が狭いところに、原発がたくさんあり、世界一地震大国という日本で安心に暮らすためには、、脱原発しかないと思います。
また、地震はいつくるかわからないということは、市の出前講座で示されていた下記のデータを見てもよくわかります。
過去の歴史を見ると、地震発生確率が低い場所でも地震は起きている。
つまり、全国どこで大地震が発生するかわからないということです。
【地震の発生確率】
宮城県沖地震(M7.5前後)・・・・・・99%
東海地震(M8程度)・・・・・88%
大正型関東地震(M7.9程度)・・・・0~2%
東関東付近で発生するM7程度の地震・・・・・70%
立川断層帯から起きる地震(M7.4程度)・・・・0.5~2%
【過去の発生確率】
阪神淡路大震災(M7.3)1995年当時・・・・0.02~8%
新潟県中越沖地震(柏崎市)2007年当時・・・・2.5%
能登半島沖地震2007年当時・・・・0.1%
では、私たちは地震対策としてどのようなことをしておいたらいいのか。
出前講座では次のようなお話がありました。
【地震が起きる前に】
(1) 家族で防災会議
(2) 家族との連絡方法の確認
(3) 備蓄品と非常持ち出し品・・・最低3日分の飲料水と食料
(4) 家具の配置、転倒・落下・移動防止
【地震が起きたら】
(1) ぐらっときたら身を守る
(2) 落ち着いて火の元を確認、初期消火
(3) 窓や扉を開けて逃げ道を確保
(4) あわてずに落ち着いた行動を 割れたガラスなどで怪我をしないように。
現在、私は、今年の春に立ち上がった、女性の視点から防災を考えるチームの中で活動をしています。いろんな自治体から出されている防災ノートを見ながら、八王子市民の私たちには何が必要かを検討しているところです。
みなさんと一緒に防災問題を考え、今後の市の計画にも反映できるようにしていきたいと思っています。
そして、原発問題については、ぶれることなく脱原発を進めてくれる人を国政でも都政でも応援していきたいと思います。
子ども・若者・高齢者の安心をつくる都政に
●少子高齢化進む中、新しい時代のまちづくりを都政から応援してほしい
若者の就労支援や保育園待機児解消など、若い人たちが安心して仕事や子育てができる環境づくりや、高齢者の移動支援など高齢者が生き生き元気に暮らせる新しいまちづくりを、都政からも進めてほしいと思います。
●三多摩格差の解消を
区部よりも出生率の高い多摩地域で、都立小児病院の統廃合が行われ、NICU(新生児集中治療室)など八王子での小児医療の拠点を失ったことは、大変残念でした。命の格差、一票の格差など、三多摩格差解消を早期に進めてほしいと思います。
●緑を生かしたまちづくりに
地球温暖化やヒートアイランドが進む中、三多摩地域の緑は重要です。八王子市政では、現在、市街化調整区域の利権にからんだ開発問題が出て来てきています。中核市移行を進めている市ですが、移行後得られた開発権限を活用し、緑の開発も容易にできるようになります。緑を生かしたまちづくりを都政から応援してほしいと思います。
●東京から脱原発を!
政府は経済発展のために、原発を活用する方針です。しかし、福島原発からは今も放射能が出ています。省エネ技術を開発しても、資金力のない中小企業は、その技術を流布できていないのが現状です。東京から、省エネ、自然エネルギー、脱原発を推進し、安心のエネルギー政策を進めながら、産業振興につないでほしいと思います。
若尾きみえが都政で進めてほしい政策
子育て支援
・認可保育所の設置を加速。待機児解消策として活用している都の認証保育所制度は、所得の低い人ほど保育料の負担が重くなる応益負担を改め、利用しやすい制度へ
・学童保育の充実・4年生以上の子どもたちの居場所づくり
高齢者支援
・予防医学への取り組みを進め、特養などの施設整備、在宅医療、在宅介護の充実をし、利用者の目線で医療介護の充実
・まちの中から介護予防、サロン活動や高齢者の活躍できるまちづくりを応援
・高齢者の移動支援や空き家対策など、少子高齢化の進展にともなう課題を解決する新しいまちづくりを応援
緑・環境のまちづくり
・東京から省エネ、自然エネルギー、脱原発を推進 安心できるエネルギー政策を進め、産業振興につなげること
・三多摩地域の緑は、都民全体の財産として位置づけ、緑を大切にするまちづくりを都政から応援
こうした政策をレポートにも載せておりますが、さらに紙面の環境で書けなかった政策、障がいがあっても安心して暮らせるまちづくりもぜひ進めてほしいと思います。
ノーマライゼーションを教育の場で推進するとして、特別支援教育を進めてきた都ですが、
現場の実態を見ると、少ない予算の中で、特別支援教育は、地域の思いのある市民を頼りに進めているのが現状です。障がいを持つ子どもたちも増えていますが、育ちの中から障がいを持つ子どもたちを支援し、ノーマライゼーションを進め、障がいがあってもなくてもともに安心して暮らせるまちをめざしていくことが大切です。
障がいがあっても安心して暮らせるまち
・障がいがあっても地域の学校で学ぶことができるよう特別支援教育を充実
・地域の中で生活したり働いたり、自分らしく生きることができるまちと環境づくりをすすめること
この政策もぜひ進めてほしいと思っています。
6月23日には都議会議員選挙が行われます。
八王子選出の都議会議員では、民主党から自民党に移ってしまった議員もおり、国と同様、都政も市民にとってわかりにくい状況です。
参議院選前の都議選は、国政選挙と連動しがちですが、東京をどう安心して暮らせる生活都市にするかという、別の視点から選択していくことが大切です。また、政党政治が混乱し、人材が流動的な今だからこそ、なおさら、人物に焦点をあてて、選んでいくことも大切だと思います。
都政には、まだまだ税金の無駄遣いがあります。
両角さんには、新人として、都政に風穴を開け、市民目線で、しっかりと改革をぜひ進め、男性も女性も安心して暮らせる新しい社会モデルを東京都政から進めていってほしいと思います。
私の政治のスタンスは、以前にも書きましたが、
自民党政治を変える。
利権政治を変える。
市民に開かれた政治を。
税金の無駄遣いは市民の目線で厳しくチェック。
市民の知恵と力を生かした新しい政治とまちづくりを。
というものです。
両角さんは、みんなの党所属ということですが、私の考えと、みんなの党の政策とは、一致しないところももちろんあります。
しかし、
・利権政治を変えるという政治姿勢
・分権を進め、新しい時代のまちづくりを進めていくというビジョン
・原発政策
こうした両角さんの政治姿勢や政策の方向性とは、しっかり一致しています。
利権政治を変える覚悟
政治倫理条例制定時に、一緒に活動をしましたが、利権とは一線を引くべきという両角さんの姿勢は一貫していると思います。
時代をみすえた新しいまちづくりを展望
今の石森市政では、市街化調整区域の緑の利権にからんだ開発問題を巡って、市議会で請願審議が行われています。
請願審議はすでに3度目の継続審議となりました。
中核市移行に向けて市は、取り組みをしていますが、今後中核市移行が実現すれば、得られた開発権限を活用し、これまで市街化調整区域として位置づけ、守られてきた緑も容易に開発できるようになります。
中核市の権限移譲では、中途半端であり、財源も不足しています。そして何より、一部の利権を容認する、開発のまちづくりビジョンの方向性には疑問を感じざるを得ません。
本来ならば、八王子のような大きな自治体は、地域特性も大きく異なり、政令市による権限移譲で、地域に応じた政策を実現していくことが望ましいのではないかと思います。
まちづくりのビジョンから言えば、少子高齢化が進む中、開発によって、市街化区域を広げるのではなく、コンパクトシティの発想で、いまあるまちを再生に向けてつくりなおしていくことが大切ではないでしょうか。
市民が安心元気がないと言われて久しい八王子のまちですが、市民全体のための、少子高齢化時代をみすえた、新しいまちづくりをしていくことが、今こそ必要だと思います。
そして、さらに自分たちのまちのことは自分たちで決めていくまちづくりや行政を進めていくという視点では、市は中核市のような中途半端で古くなった手法に固執するのではなく、制度そのものを見直し、地域の課題解決に向けた地方分権、地域主権を進めていくことが望ましいのではないかと思います。
こうした分権に対する政策の方向性については、両角さんとは一致しています。
安心して生きるためには、脱原発はゆずれない政策
さらに原発問題についてですが、東京から脱原発を明確に示している両角さんとは政策の方向性は一致しています。
私は原発事故が起こる以前から、地震の時の原発の安全性や核廃棄物や放射能の問題を取り上げてきました。
民主党政権では、脱原発への舵取りをしたことは、大転換であり、大きな成果だと考えています。
(ただし、大飯原発再稼働というぶれもあったりして、この点は大変がっかりしましたが。)
一方で、八王子市議会の中では、民主党の議員には、原発推進派もいましたので、脱原発を進めたい私とは政策が合わず、本当に苦悩しました。
原発問題は、私たちの命と財産に大きく関わる。そして子どもたちの未来に関わる問題です。
安心して生きるということを考えた時、エネルギー政策はどうしても私としてはゆずれない政策です。
どんなに子育て支援や高齢者福祉、教育など充実しても、原発事故による放射能汚染が広がれば、すべてを放棄して避難しなければならないことは、チェルノブイリ事故や福島原発の事故を見ても明らかです。
自民党政権は、経済発展のために、原発を活用するとしていますが、これには大きな疑問を感じます。
福島原発からは今も放射能が出ており、多くの被災者が、放射能汚染で故郷に帰れなかったり、子どもたちの健康被害の対策や救済も進んでいないのが現状です。
そして、今後大地震が発生する可能性は否定できないことから、原発の安全性は大きな課題です。
中小企業では、省エネ技術を開発しても資金力がなく、技術を流布できていないのが現状です。
ぜひ脱原発、省エネ、自然エネルギーの推進など安心なエネルギー政策を進め、産業振興にもつないでいってほしいと期待しています。
都議会議員選挙に向け、様々な方と意見交換をして、何度も何度も検討してまいりました。
最終的に、都議会の改革勢力を強め、新しい人材を送り出してしっかりと改革をしていくことが、市民にとって大切だと考え、両角みのるさんを都政に向けて応援することにしました。
私の考えをご理解いただき、今後とも私の活動を応援していただけるとうれしいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
なお、若尾きみえ通信10号に、都政で進めてほしい政策を載せていますので、通信もご覧ください。