明けましておめでとうございます。今年も元気にがんばります。

2014年の幕開けになりました。

海外でも新年をお祝いしますが、日本でのお正月は、とりわけ重要な一つの節目ではないでしょうか。

新年を迎えるにあたり、一年の汚れを落とし、居住まいを正す。そして除夜の鐘を突きながら、新しい年を展望する。そんな年末から年始にかけての慌ただしいけれども、かりんとした雰囲気が大好きです。

みなさんは、今年はどんな年にしていきたいですか。

八王子祭りにて

昨年は、我が家で毎年恒例となっている歌舞伎に行き、新作「陰陽師」を観ることができました。

伝統歌舞伎にはないわくわくするようなスピード感と、伝統的歌舞伎の手法が相まって、新しい歌舞伎の世界が繰り広げられており、とてもおもしろかったです。

歌舞伎座にて

私は、お寺という環境に育ったこともあり、古いものや和のものは大好きです。

日本には、日本のよさがあり、生活は変わっても美しい自然と風土から生み出された生活の知恵や伝統文化は、温故知新を合い言葉に、大切にしていきたいなと思います。

しかし、その一方で、日本人の欠点も昨年は改めて強く認識しました。

日本人は、過去の歴史を学ばない。過去の歴史の反省を未来に生かすのが、たいへん苦手な国民性をもっていることを痛感しました。

以前、もう十数年前になりますが、平和憲法を実現したコスタリカの大学の先生が、講演会で日本人をこう評価していました。

「日本人は、愛国心を持っていない人が多い気がする。どの国の歴史にもプラスとマイナスがある。日本人は、その歴史のプラスとマイナスをきちんと学んでいない。コスタリカでは、歴史をきちんとプラスもマイナスも子どもたちに教えている。子どもたちは、自分の国の良いところも悪いところもきちんと知った上で自分の国を愛している。そして、自分の国を知っているから愛せる。日本人は、もっときちんと自分の国の歴史の正と負を学ぶべきだ。」

この言葉が今でも印象に残っています。

残念ながら、日本では、歴史のマイナスの面をきちんと学ぶどころか、歴史で都合の悪かった部分はなかったことにしようという、歴史修正主義が出てくる始末で、このような幼稚な歴史観のもとで、よい未来をつくることは難しいと思います。

国内外で、数多くの犠牲者を出した第二次世界大戦を経て、日本の平和憲法ができてきたことは、人類史上も価値のあることではないでしょうか。

戦争を繰り返してきたアメリカ政府ですが、今回のシリア化学兵器の軍事介入については、ロシア案をアメリカが受け入れて、軍事行動が回避され、これまでのあり方とは流れが変わってきています。(国際政治学者の分析より)

一方、安倍政権は、逆の方向を向いています。憲法9条の改正はいったん断念したものの、憲法の拡大解釈で集団的自衛権を進めていく考えです。

また、秘密保護法案が、十分な議論もなく、国民の不安と疑問を無視し、強行採決され、法案が可決されてしまいましたが、このような事態は、日本における民主主義の崩壊を示唆しています。

年末には、安倍首相の靖国神社参拝に対し、国内のみならず、諸外国からも批判を浴びましたが、集団的自衛権の実現、(他国の戦争の手伝いを日本人がするためのしくみづくりの実現)や靖国神社参拝による古い政治の顕示で、国際社会での調和や国民の生活の安心は見いだせないと思います。

政府がこのような状況にある今だからこそ、日本人は、憲法によって保障された国民の権利の恩恵をしっかりと受けとめ、平和で市民の英知が生かせる政治と社会を創っていくことが必要ではないでしょうか。

日本の国債残高は、戦後最大となり、戦前と同じくらいの破綻状況になっています。急速に進む少子高齢化に特効薬はなく、あらゆる手を尽くして、崩壊寸前の社会保障制度の立て直しをしていくことこそが、政府の大命題であるはずです。

日本は、食料自給率も4割であり、兵糧攻めに遭えばひとたまりもありませんし、狭い国土における世界ナンバーワンの原発立地の密集度で、世界一の地震国となれば、原発推進どころではありません。

今なお、福島では、放射能の高濃度汚染に苦しみ、故郷を離れて暮らすことを強いられている人たちがいます。子どもたちの健康不安も消えません。放射能汚染によって、食の安全も脅かされています。

オリンピックの日本開催は、経済に明るい光を差すと希望を寄せる人たちも多いと思いますが、先日カナダのバンクーバーから戻った人曰く。「バンクーバーはきれいで素晴らしいまちだけれど、オリンピック開催で、再開発を行い、貧しい人たちがまちから追い出されてしまい、バンクーバーのクリスマスには、普段まちに出てこないような物乞いの人がたくさん歩いていた。」ということです。

まちはきれいになったけれど、貧しい人たちはもっと不安になり、国の借金が増えてしまうとすれば、不安はかえって高まります。東京を生活のまちとして意識したオリンピック開催準備が必要です。

高尾山から見た富士山 

昨年は、日本の政治に失望を感じた一年でしたが、だからこそ、日本国の屋台骨となる

平和憲法や日本の国の歴史をみんなで学び、市民の英知を生かした政治と社会を創っていくことが大切だと考えています。

さて、八王子市では中核市移行により、市の権限が拡大しますが、このことは、まちを自分たちでよくもできるし、もっと悪くもしてしまう可能性もはらんでします。

みんなが元気になれるまち、安心して暮らせるまちをめざして、今年も「身近なことから地域から」をかけ声に活動していきたいと思います。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

コメントは受け付けていません。