新年明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

photo by Kimie

昨年は、市議選で惜敗となりましたが、多くの皆様から温かい励ましを頂き、本当にありがとうございます。

元気になり、地域の中で、高齢者福祉や防災などの活動を続けております。

また、13年間遠ざかっていた英語の勉強を再開し、日常的に国際交流をする中で、

相互理解と世界平和の大切さを痛感しています。

福島の放射能汚染とエネルギー政策

昨年12月には、北海道がんセンターで長年放射線治療の専門家として仕事をして来られた西尾正道名誉院長のお話を聞く機会がありました。

今福島で起きている、放射能の内部被曝と子どもたちへの健康問題について深刻な指摘をされていました。

安倍首相は福島での復興は進み、地下水の放射能汚染はコントロールできていると世界にアピールしましたが、福島での除染作業の実態は、残念ながら気休めにしかなってないことも報告を聞いてよくわかりました。

私たち現代人が、豊かな生活を享受できているのは、科学技術のおかげですが、放射能汚染を除去することや核廃棄物の処理は現代の科学技術では不可能です。

今地球では気候変動が起き、洪水や台風の多発、火山活動の活発化、地震などの災害の多発など世界中が激変の時期を迎えています。

人類の力ではどうしようもないこのような状況がある中で、手に負えない原子力エネルギーに固執することは、多大なるリスクを負い、未来に禍根を残すことになりません。

利権に流される政治ではなく、知見を生かし、未来の安心をつくる政治こそが必要です。

すでに日本のある科学者は原発を廃炉にし、廃炉を活かした水素エネルギーをつくる理論研究を行っていますが、(講演会で聞いてきました。)政府が原発推進の舵取りをしているため、このような技術が日の目を見ることはなかなかできません。

2016年4月からは家庭での電力小売りの自由化となり、私たちは、消費する電力の会社などが選択できるようになります。

ぜひクリーン電力の選択をし、安心のエネルギー政策を実現するために、国民一人ひとりが行動していくことが大切だと思います。

平和憲法と世界平和

日本は平和憲法を持つ国として、中東などの地域で信頼を得てきました。(日の丸をつけた日本の石油タンカーはイラク戦争の時にも攻撃されなかったと船員の人が証言しています。)

昨年は集団的自衛権の行使容認を認める安保法制がきわめて暴力的に可決され、戦争をしない国日本を支える平和憲法がなし崩しにされようとしています。

パリやアメリカでテロが起き、テロ対策は大きな課題ですが、日本は、平和憲法を持つ国として国際理解と支援をしていくことが日本の役割だと思います。そのような役割を果たすことは、日本にとっても、世界の国々にとってもメリットがあると思います。

(日本の国にはさらに増えて1029兆円もの借金があり、支える若い世代が少ない超高齢化社会の中、医療介護などの社会保障制度の維持が困難な状況にあります。このような状況で、万が一戦争をすれば大切な若者を失うことになりますし、たとえ戦争をしなくても軍事費が拡大していけば、ただでさえ確保するがたいへんな社会保障予算も削られていくことになります。

そうなれば、福祉の充実どころではない。国は地域から崩壊していくことになるでしょう。)

本当のことを知る・歴史を知る そして、世界と地域の視点で見ることが大切

最近では、八王子でも、高齢者の方が、戦争体験を次世代に伝える活動を熱心にされています。こうしたお話を聞きながら、国家が人を殺すための戦争で、尊い命が失われるような歴史を二度と繰り返したくないと、強く思います。一人の母親としても。

アメリカは、戦争を繰り返してきた国ですが、そのアメリカでは、イラク戦争の帰還兵たちが今もなお苦しんでいます。戦地で多くの人たちを殺さなければならない過酷な任務を経験し、仲間の死を目の当たりにした兵士たちは、帰還後も、精神的に病み、社会生活を送ることもできない状況であり、それを支える家族や周辺の人たちも苦悩を抱いています。

日本では、日本が戦争をしたことも知らない若者もいます。(これは日本の教育の最大の課題だと言わざるを得ませんが。)

日本で世界で何が起きているのか、まず本当のことを知ることが大切だと思います。

そして、どういう未来をつくっていくのかを考えるために、大人も子どもも歴史をしっかりと振り返っていくことが大切だと思います。

閉塞感の強い時代だからこそ、世界と地域の視点からものを見る。 

その中で、未来の安心をつくるための価値観と政策を模索し、実現していくことが大切だと思います。

皆さんと一緒にいろいろなことを学びながら、今年も地域で元気に活動していきたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。