市の自然体験講座「地域の宝掘り起こし」に参加しました。
企画・実施は西南部環境市民会議のメンバーです。私も市民会議のメンバーの一員として参加。
でも、午後に2カ所のイベントのお誘いがあったので、お昼過ぎの限られた参加になりましたが、とても有意義な時間でした。

### 今日一番感動したのは、高楽寺の横穴石仏群でした。 ###

真言宗・高楽寺は、1533年に開山した、不動明王を本尊とするお寺です。
そのお寺の裏斜面には、天明の飢饉の頃(1784年)から5年間もかけて掘られたという「横穴石仏群(市指定史跡)があります。

私は今回初めてこの横穴石仏群を拝観させていただきました。
クランク状になった横穴式の空間に、何体もの石仏群が祭られた様子は、なんとも幻想的な世界でした。
薄暗い穴の中で、線香の煙がくゆり、仏様の前にお供えしてあるろうそくの光がゆらめいく中を歩くと、一瞬別世界に入ったような気がして、わくわくしました。

もっともっとゆっくり仏様の姿を眺めていたかったのですが、後ろの方が待っていらっしゃるので残念。急いで出て来ました。
でも、とても印象に残る体験でした。

飢饉の終わりを願いながら石仏を掘っていった当時の人々の思いとエネルギーに頭が下がるような気がしました。

### その後は、環境市民会議が湯殿川の河川改修後の現場も見ました。 ###

絶滅危惧種であるほとけどじょうの救出作戦を働きかけたのが、西南部環境市民会議のメンバーです。
おかげで、本来なら河川改修工事によってまさに全滅するはずだったほとけどじょうが今池の沢で元気に生きています。

もう少しほとけどじょうの生息に適する環境になったら、いずれまた元にお引っ越しさせる予定です。

これからの環境市民会議の活動テーマはどうしていったらいいのか前回の会議でも問題提起がありましたが、やはりこれからのテーマは生物の多様性の確保と、生命の源にもなる水循環の確保なのかなと思いました。