3月11日、めじろ台3丁目で防災訓練を行いました。私も町会の防災訓練協力者として参加させていただきました。
やりながら実感できたこと、逆に実際の場面ではどうなるのかなと考えを巡らせることなど様々あり、今後の防災対策を考える上で、たいへん有効でした。

防災訓練は、朝10時に震災が発生したという想定で、各地域の地区委員が地区の人たちの安否確認をし、その状況を町会に報告するというものでした。

また実際に、防災倉庫の中身を出し、発電機も始動させるなど、点検と使い方の確認もしました。

防災倉庫の中身を点検 

担架で運んで体感してみる

安否確認は、多くの地域でスムーズにできたようです。地区委員さんからは、「やはりご近所同士が日頃から話ができる関係だといざという時も安心ですよね。」という声がありました。
今後こうした訓練をする中で、いざという時を考え、地域のつながりの大切さを実感し、ご近所を意識して仲良くおつきあいをしていくいい関係が広がっていけばいいなと私も思いました。

発電機についても、たくさんの人がすぐに始動されられるよう、マニュアルをすぐわかるように付けておいた方がいいねという話も出ました。
やってみてわかることが結構あります。

いざという時に使えるように日頃からの点検と使い方の周知が大切

訓練終了後は、公園に集まった方と、今後町会として、地域、自分たちとして、どのような防災の取り組みをしていったらいいのか、おのおの気づいたことを話し合ったりもしました。

その中で出てきたのは、まずトイレの問題です。
めじろ台南公園には、トイレが設置されていないので、日頃公園利用者の間でも、公園にトイレがあったらいいなという声が聞かれます。
そして、今回の防災訓練でも、甘酒を配り、みんなで飲みましたが、トイレがないので、トイレに行きたくなったら困るから飲むのを止めておくという方もいらして、トイレを意識している方が結構多かったと思います。
確かに私自身も、あの短時間でも、トイレは??と心配になりましたが、災害時には、なおさら切実感が募ります。
「災害時には、トイレがやっぱり困るね。家での各自が携帯トイレを準備するということも必要だけれど、公園でも災害時にも使えるトイレが設置できるといいのにね。」という話も出ました。

ただ、近隣の方からすれば清掃の行き届かないトイレは勘弁してほしいという思いもあると思います。トイレのことを考えるなら管理をどうするかも含めてしっかり検討しないとだめだねという話も出ました。

甘酒をみんなで飲みながら

また、さらに、避難所運営についても、話が出ました。
避難所運営では、男性が仕切ることになりがちだけれど、必ず女性がリーダーとして入ることが大切よねという話にも女性達の間でなりました。平常時に女性もしっかりと参加する中で、いろいろな視点から避難所運営についても検討して、マニュアルづくりをしておくことが大切だなと思います。

*ちなみに避難所運営の課題として言われていること・・・
今回の東日本大震災での避難所運営のあり方を考察する中で、言われていることは、避難所運営には、多くの課題がつきものだが、女性のリーダーが入っているところでは、問題がうまく解決していけているが、女性がいないと女性の視点が抜け落ちて、女性がいろいろと困る状況が改善されない状況になってしまい、その結果、女性が大きなストレスを抱えてしまうということで、必ず避難所運営には、女性を入れるようにすることが重要ということです。

(あまり表には出てきませんが、避難所では、生きるための衣食の問題に加え、女性の場合は、性被害の問題も大きな課題だと言われています。
避難所のトイレで女性が盗撮されたり、トイレに入っている女性の姿が、明かりの点いたテントの外に透けて見えることで、そのことが強姦につながったりなど、災害時には、混乱の中で、女性の性被害につながりやすい状況があり、女性を守るという視点で、女性のリーダーが目配りすることもとても大切だということです。)