犬のデザインの生ごみ処理機

わんこまつり会場前で

タレント松本秀樹さんと一緒に

### 地域住民のフンガイを共生につなぐためには・・・ ###

先日参加したゆりのきワンコまつりは、町会主催で、ペットマナーの向上と地域の交流を目的に開催されました。

以前、ゆりのき台では犬フンの落とし物に地域住民が憤慨して、町会としてのぼり旗を立てて啓発活動を行ってきた経緯があります。

私も、この犬フン問題について、地域の方からヒアリングをし、また現場も歩いてみたことがあります。

確かに何度も「あぶない!」っとフンをうっかりふんづけそうになったことがあります。

「憤慨から啓発へ」をさらに「啓発から共生へ」に発展させることができるのか、地域としての取り組みの行方に注目をしていたところです。

そして今回の町会主催でお祭りの開催がありました。

まさに地域の底力です。素晴らしいと思います。

当日は、特別ゲストのタレント松本秀樹さんのトークショーと、「うんちゼロウオーキング」しつけ教室も行われました。

### うんち袋ボックスって何? ###

アメリカ、イギリス、ドイツ、カナダ、オーストラリアなど海外では公共の場所にウンチ袋ボックスが設置されていますが、日本では設置は
限られているそうです。お祭り会場には松本さんが中心になって取り組んできた、ウンチ袋ボックスが設置され、紹介があり、犬の飼い主から街の美化活動を始めてみようとの発信がされました。

### おもしろいもの発見!犬のフンも処理できる生ごみ処理機が登場 ###

おもしろかったのは犬のフンが処理できる生ごみ処理機が置かれていたことです。
しかもそれが犬のデザインで遊び心満点!

これまでの生ごみ処理機だと犬のフンは微生物の関係で処理できなかったものが、技術開発によってできるようになったこと。また電気の使用量についても、ほとんど寒い時期のヒーター程度にして自然の微生物の発酵を助けるために使用するだけということです。

試してみたいなと思いました。

### 日本で猫や犬の殺処分はなぜ多いのか? ###

松本さんのお話によると日本での猫の殺処分は20万頭、犬は3万頭というお話でした。

殺処分される理由としては、飼い主が変えなくなったというもの・・・これについては軽率にペットを飼うことがないよう自覚を持てる人しかペットを飼わないようにしなければならないと思います。

それ以外にも日本のペットショップによる動物の販売方法が殺処分を生んでいる現状もあるそうです。
日本のペットショップでは、売れ残ったペットは最終的には、殺処分に回されているそうです。

### 海外では犬は注文してから買うもの!?  ###

海外では、犬を飼いたい人は、協会のようなところに申し出て、犬がほしいことを伝えます。すると「お父さんはこの犬で、お母さんはこの犬にしましょう。次の春まで待ってくださいね。」というふうに犬が生まれてくるのを待っているシステムになっているそうです。

ですから、日本のように売れ残ったペットが殺処分されるということはないということです。

ほしいときに買って、いらなくなったらぽいっとするなんて生き物を飼っている限りは許されないはずですが、そういう発想を日本の商習慣が許してしまう現状があります。

### 真の意味で動物と共生していくためには、飼い主の意識と商慣習も含めたシステムの改善も必要! ###
 
たかがペットの話のように一見思えるかもしれませんが、一つ一つ本当のことを知っていくと、いろいろな課題が浮き上がってきて変えていった方がいいなという思いになります。

松本さんは、テレビにタレント出演されている方ですが、動物との共生できる社会をめざし、犬フンのことをはじめ、犬に関する講習会の開催など、日々地道に活動をされています。

ゆりのきワンコまつりでの取り組みは楽しいイベント満載でしたが、奥深い要素を持っているお祭りでした。

今後の発展的取組に期待しています。