本日朝8時のケーブルに乗って、シモバシラを見てきました。

シモバシラ

シモバシラ

思い切り暖かく重装備をして、山に入りましたが、思いの外暖かいお天気。
シモバシラがよく見られるという枯れ草に目をやると、ありました。ありました。
白い氷の華がとてもきれいです。でも暖かかったので、写真で見て想像をしていたシモバシラよりも小さ目でした。

西南部環境市民会議では、毎年恒例のようにお正月に観察会を行っていますが、案内役の方によれば、今年はやはり例年よりも小さく、数も少ないとのことでした。

白い氷の華は、シモバシラというシソ科の植物などに多く見られるそうです。植物が冬になって枯れ、茎に入っていた水が、寒さで凍ると、四角の形をした茎が四方向に割れるそうです。その裂けた茎から、氷が毛細管現象で次々と押し出され、氷の華が咲きます。

高尾ビジターセンター

高尾ビジターセンター

こうした高尾山の魅力は人々を引き付け、四季折々、来山者は絶えることはありませんが、このことが、同時に高尾山の貴重な自然を荒らしていくことになります。今日の高尾のビジッターセンターの方のお話でも、オーバーユースの問題を取り上げていましたが、柵を設置するくらいの対応策しかできておらず、効果のある踏み込んだ対応策には至っていないようです。

登山道

登山道

自然公園は、市民が自然に親しんでもらえるような環境整備をしつつ、自然保護も行っていく必要があります。しかし、高尾山は、一丁平の木の伐採や展望台の整備のあり方を見ても必要以上に人の手が入れられている状況です。オーバーユースから貴重な自然を守る取り組みを早期に進めるために、保全計画の策定が必要だと強く感じました。