私が所属する八王子市議会の厚生委員会の審議では、いつも議案がたくさんありますが、今回も盛りだくさんでした。

中でも気にされている方が多い、新型コロナワクチンの接種体制についてですが、

今回の、3月議会の補正予算の議案に上がってきました。

厚生委員会で質疑を行い、ワクチン接種についての八王子市の基本的考えを確認しました。

以下、厚生委員会での審議の内容について、ご報告します。

市のワクチン接種についての基本的考え

市側からは、
ワクチン接種は強制ではない。
情報提供をしっかり行い、希望する人が安心して早期に接種を受けることができる体制を市は整備する。
接種の有無で差別されることがないよう取り組むとのこと。

接種の優先順位は?

(1)医療従事者等
(2)高齢者(令和3年度中に65歳に達する、昭和32年4月1日以前に生まれた方)
(3)高齢者以外で基礎疾患を有する方や高齢者施設等で従事されている方

副反応について

副反応に対しての市の認識は、世界の状況を見ると、副反応は100万回に5人に発生している。
副反応については充分理解して頂いてからの接種になるようにしていく。
アナフィキラシーへの対応は、接種後会場で休んで頂き、容態が急変した時は、救急車で呼び、病院での対応を考えている。
ファイザーのワクチンは、ワクチンの性質上、集団接種で行うことが適切と判断。
土日の小中学校の体育館の使用を検討。
接種の対象に上がっている基礎的疾患がある人の接種については、申告制となるため、かかりつけ医との相談をしての判断をして頂きたい。
接種は住所のある自治体での接種となるとのことです。

ワクチンを接種すれば、感染を完全に防げるのか?

世界の状況を見ても、ワクチンを接種したからと言って、感染しないわけではない状況です。
接種した人も、引き続きの感染症対策をしていく必要があると考えるが、市の認識は?
との質問をしたところ、
そのことは認識しており、すでに八王子市のホームページでも発信している。
引き続き、接種後も感染症対策をしていくことを発信していくとのことでした。

ワクチンの供給状況は?

ワクチンは日本にはまだ、接種の優先順位の高い医療関係者に対しても4万人分しか日本に届いておらず、2万人の接種が終わったところ。
高齢者の方が接種できる体制になるのは、まだ先とのことでした。

ワクチンの有効性と安全性は?

ワクチンの安全性や有効性については、国が判断することであり、市からは応えられない事項とのことです。

市民の皆さんのワクチン接種に対する意見は、様々です。

早く接種をしたいと希望する高齢者の方もいる一方、

安全性や有効性についての情報提供や説明がないことは、不安だから嫌だという方。

アレルギーがあるから、アナフィキラシーが心配だから打ちたくないという方もいます。

ワクチン接種は自己判断

今回の接種は、国も接種の勧奨をしていません。

厚労省のワクチン接種の考え方は、本人の同意が必要で、接種を強制したり、強引に進めないようにとの考えを貫いています。

あくまでも、副反応を十分理解した上での個人の自己判断となります。

また、国はワクチンの有効性と安全性についても、下記のお知らせの中で示しています。

https://www.mhlw.go.jp/content/000739373.pdf

しかし、日本人の体質に今回のファイザー製のワクチンが合っているのか、まだ医療機関での検証が始まったばかりで、未知でもあります。

今後も世界の情報や国の動きを注視し、市から来る情報もしっかり皆様に提供させていただきたいと思います。

繰り返しになりますが、新型コロナワクチンの接種は、ご自身の判断です。

ご自身の体と相談しながら、しっかりと情報を持ち、ご判断いただくことが大切だと思います。