### 八王子の在宅医療の取り組み状況をヒアリングしました。 これからも実践的な地域での活動をしながら提案していきます! ###

在宅医療の市の取り組みについて、めじろ台・安心ねっとのメンバーと一緒に市の進捗状況をヒアリングをしました。

また他の自治体の調査した内容の情報提供も行いました。

在宅医療の問題は、単なる医療の問題ではなく、看取り、死生観にも関わる難しい問題です。

先進諸国では、ターミナルケアの問題は第3の医療として取り組みがされてきましたが、日本では、高齢化がどの国よりも進んでいるにも関わらず、その取り組みが遅れています。

在宅医療の問題については、高齢化が進むめじろ台地域での住民の大きな関心事であり、高齢福祉について研究し活動をしているめじろ台・安心ねっとでの柱になる課題として取り組んでいます。

私もメンバーとしても、活動し、議会の一般質問で取り上げましたが、目指す理想の方向と実態とには、かなり乖離があることも事実です。

### 少しは前進しましたが・・。まだまだこれからの大きな課題  ###

今回、めじろ台・安心ねっとの方と一緒に地域医療推進課からヒアリングをし、意見交換をしました。
これまで一般質問等で取り上げてきましたが、在宅医療について、実態態がわからない状況から、実態把握へと動きだし、八王子市の在宅医療への取り組みは初めの一歩をようやく踏み出しました。

在宅医療のあり方は、どこで死にたいのか、誰に看取られたいのか、延命治療を受けたいのか、という問題にも突き当たり、突き詰めて考えれば深刻な問題です。

そして、本人の意志、介護や看護をする家族の負担や、死を受け入れる家族の覚悟も絡み合って、決して正解はないとは思います。

八王子の在宅医療の実態が、めじろ台・安心ねっとで実態した調査や市の調査を通して少しずつ見えてきましたが、家族に看取られ、自宅で自然死を迎える環境は、在宅医療の実態を見ると、まだまだこれから取り組んでいかなければならない大きな課題だと言えます。

これからも地域で、住民の皆さんや医師、福祉の研究をしている専門家と一緒に実践的な活動をしながら、在宅医療の充実に向け提案していきたいと思います。

### 今回のヒアリングの内容 ###

◎在宅医療を進めるためには、まず市が地域医療の実態把握をすることが重要ということになり、医師会の協力のもとで医療と介護の連携ガイドを作成していくことになりましたが、そのガイドがいよいよできあがるということでした。

◎在宅医療を実施するに当たり、医療機関のグループ化を図っていき、単独の医療機関ではなく、連携で在宅医療を提供していくことを提案しましたが、現在在宅医療を専門にやっている診療所の先生からはグループ化は必要ないという答えがあったことだということです。

→在宅医療を受けている患者さんの容態が急変した場合、いつも訪問診療をしている先生がかけつけられない場合は、救急車を呼べばいいのだからということです。

この点については、今後の検討課題です。

というのも、救急車で運ばれれば、医師の使命は治療をすること。最善を尽くすという選択になります。
延命治療を受ける意志のある方は、それでいいのでしょうが、自然死を望んでいる方については、医師との意思疎通がうまくいかなければ、延命治療になってしまうかもしれません。本人の意志を明確にしておくことが必要になってきます。

訪問診療を定期的に受けて、かかりつけ医の先生がその方の状態を長い間見ていれば、自然死を受け入れることは家族も医師も抵抗がないと思います。

かかりつけ医の先生+サブのかかりつけ医の先生の体制ができれば、自宅で家族に看取られてなくなるということも可能になり、こうした意味で医療機関のグループ化は有効ではないかと考えます。