イベントにて

市民と議員の条例づくり交流会議分科会

以前の記事でご紹介したように、今八王子市議会では、議会基本条例の制定に向けて、議長の諮問機関として議会基本条例検討会が開催され、検討が進められています。

会派としての意見もまとめ、今後の議論に生かしていきます。

市民の方にも今後の議会改革に向けてご意見を頂きたいと思います。

以下のまとめをご参照の上、何かご意見がありましたら、今後の議論の参考にぜひさせて頂きたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

### 議会基本条例に盛り込みたい内容

議会基本条例検討会にて総論に対する意見(会派のまとめ+若尾解説)

#### 1.議会の役割はどうあるべきか

* 自治体運営の主体は市長と議会の二元代表制であり、両者は対等で独立した関係である。
* 行政運営の監視、評価する機関
* →市民感覚を十分持って、税金の無駄遣いや入札などの不正がないか公平な目でチェックをするチェック機能をしっかり発揮することがまず重要。
* →自治体の借金を積み重ねて赤字財政を作ってきたのは首長であるが、それを承認してきたのは議会である。健全な財政運営を常にしていくよう、議会が財政面についもても将来を見据えたものの味方をし、首長の判断をきちんと審議していく必要がある。
* 条例制定など政策立案、政策提言の機能を積極的に果たすべき
* →多くの市民の意見や立場によって抱える課題をしっかりと踏まえ、最終的に市民にとって望ましい政策とは何かをしっかり考え、議案の審議をしていき、首長の提案に課題があれば、修正案を出して、よりよい政策実現をしていくことが必要。
* →議員提出議案を出し、首長から出されない政策についても、議会として必要だと考えれば提案し、実施していくような踏み込んだ役割を果たしていくべき。
* →議員同士が議論をする議会にしていき、議員同士の議論の共有や議論の質の向上をしていくことでチェック機能と議会の機能を高めていくべき。
* 市民の意思決定機関として、議決事項(基本計画等)の拡大をすすめるべき。

#### 2.議員の役割とは何か

* 議会人として、高い倫理観を持ち、市民感覚を十分持ちながら、多くを学び、調査権を十分活用して、行政運営の監視と政策提案を行う。
* 市民と対話し、多様な市民の意見を市政に反映させる。
* 地域の戸別課題の解決のみではなく、市全体の福祉の向上を目指して活動する。
* 議案の問題点を明らかにし、修正を提案する。(修正権の活用)
* 常に市民の立場に立ち、議会運営に臨み、市民に情報を公開し発信する。

#### 3.議会と市民との関係はどうあるべきか

* 市民にわかりやすく、開かれた議会をめざし、市民参加の保障と情報公開を進める。(具体的には、参考人や公聴会制度の積極的な活用、議会報告や意見交換会などの開催)
* 議会は市民意見を十分に把握し政策に反映させる。
* 議会と市民意見の乖離がある場合、それを埋める努力が必要。
* 議会は調査活動の成果などを市民に発信し、議会が市民からの政策提言を受けるなど、政策立案のための相互の関係の強化が必要。

#### 4.議会と行政の関係はどうあるべきか

* 対等で緊張感ある関係
* 一門一問方式で活発な議論をめざす。
* 行政は議会へ積極的でかつ平等な情報(資料)提供をすべき。

#### 5.議会の基本原則とはどのようなものか

* 情報公開
* 政策提案、決定過程への多様な市民参加の明確な位置付けと保障
* 議員同士の自由な討論による合意形成
* 政策決定の透明性と公平性の担保
* 政策論議の論点の明確化と評価、政策の改善をめざす
* 政策立案能力の強化→議員の資質向上に向けた研鑽
* 行政と議会の適切で持続的な緊張関係の保持
* 市民から信頼される議会づくり