日本のすべての原発が止まった5月5日、子どもたちの未来と自然エネルギーを考える八王子市民講座では、飯田哲也さんを招いての講演会が開催されました。
脱原発宣言も行われた集会に私も参加してきました。

飯田哲也さんは、環境エネルギー政策の専門家。仕事で、原発村にかかわる中、矛盾を感じ、退職。その後はスエーデンに留学後、北欧のエネルギー政策を研究し、自然エネルギーにかかわる様々な著書も出されています。

現在、市民風車やグリーン電力など日本の自然エネルギーの推進役として活躍されている飯田さんからは、
今回の福島原発の事故の衝撃は、地球を変えるくらいの事故。
福島原発事故は収束したわけではない。原発再稼働はありえない。
原子力発電は、たとえ今回のような事故がなくても、現在の技術では処理できない核廃棄物の大きな問題を抱えたエネルギー。
自然エネルギーへの転換は、今こそ必要!

との力強いお話がありました。

原発のコストについては、安いと言われてきましたが、

ドイツでは、17基の原発災害損害額は16兆円から680兆円と試算されており
それをカバーする賠償保険額を計算すると
16円/kw時~8000円/kw時とありえないような金額になる。

世の中は、飛行機事故でも保険は下りるが、原発は保険でカバーできない。

→原発ほど高いエネルギーはない。

もうけは、電力会社、リスクは国民という不公平なギャンブルをしていると(ジョセフ・スティッグリッツ教授)
こんなことばが紹介され、納得するばかりでした。

さらに、
中央集権で供給側がプッシュし、ヒエラルキーのもと、化石燃料+原子力で経済成長最優先に
行ってきた20世紀型から、
地域分散で、需要がプルし、ネットワークで、自然エネルギー・省エネルギーで充足・公正・幸福を優先にする21世紀型エネルギー社会の方向性をめざしていこう。

そして、地域のオーナーシップ、便益の地域への還元できる形を取り、コミュニティ・パワーを高めていこうというお話がありました。

さて、八王子では、どんなことができるでしょうか。

つづく