先日の大雪で雪かきが終わってほっとしたのもつかの間、またしてもどか雪といってもいいような、豪雪に見舞われました。

自宅前の大雪の景色

雪かきは本当に大変ですよね。

私も夫と、そしてご近所の方と本日も雪かきをがんばってやりました。

私は、もともと岡山生まれの岡山育ちで、雪には縁がなかったのですが、

夫の仕事の関係で、仙台市、富山市と雪が降る地域に住んだ経験があり、雪にはなじみがあります。

雪道の運転も冬になると毎日のことでしたので、普通のことでしたが、

今回の首都圏の雪は、本当に参りました。

仙台の雪は、さらさら雪で傘もいらない感じ。積雪量の多さで困ることはほとんどなかったような気がします。むしろ、寒い日が続くと凍って、道路がアイスバーン状態になって、車が坂ですべりそうになったりしたのが怖かったです。

そして、富山市では、気温が東北のように下がらないので、水分の多い重い雪が降るのが特徴です。積雪量は過去1メートルくらい積もったことがあるという話は、聞きましたが、私たちが住んでいた頃は、せいぜい最大で降っても50~60センチだったような気がします。

しかも、富山は雪が降る前提で、まちがすべて設計されているので、1メートルとかの大雪が一気に降らない限りは、雪で交通が麻痺することもありません。

大規模に新しい住宅を造成するときには、富山では、融雪装置が造成の計画に組み込まれています。(小規模だと入っていないこともありますが。)

我が家の家の前の道路にも、融雪装置がついていましたので、

雪が降っても道路の雪かきで悩まされることはほとんどありませんでした。もちろん玄関から道路までは、雪かきは必要でしたが、道路に出しておけば普段の雪であれば大丈夫でした。

まちの中の道路にも融雪装置があり、道路はそのためべちゃべちゃとシャーベット状になっているので、歩くときには長靴は欠かせませんが、道路は普通に通行できましたし、

融雪装置がないところでは、除雪車が走って除雪作業をしてくれているので、安心でした。

富山では、道路もあちらこちらも雪でべちゃべちゃになるので、まったくの車社会で、ドアツードアで車を使う生活を多くの人がしていたような気がします。

一方、今回の首都圏の雪ですが、まったく雪が降るという前提がないので、本当にびっくりした方が多かったと思います。

私もびっくりしました。そして、雪に対するインフラが整備されていなくて大雪が降るということがいかに大変で、怖いことかということを痛感しました。

八王子では雪がたまに降りますが、ほとんど雪が降らないので、除雪をするという概念がほとんど自治体にもないので、予算措置もほとんどないのではないかなと思います。

今回、八王子市の八幡町の商店街のアーケードが雪の重みで壊れてしまいましたが、豪雪を前提に考えているまちでは、カーポートやアーケードなど豪雪設計になっているので、そういうこともありませんでした。

交通も、除雪車がないので、電車は何とか復旧してもバスは本当に大変ですよね。

道路を車が走れないので、通勤もできず、流通も止まって、スーパーが閉まっていたり、コンビニは開店していてもパンが数個しかなかったり、まるで震災の時を思い起こすような、感じですね。

首都圏が今後大雪に見舞われる地域になるのか、それともたまたまなのか、地球の気候変動が激しくなってきているこの頃では見通しははっきりつきませんが、今後は、豪雪にも対応できるよう、雪国からノウハウを学んだり、準備をしたりしておくことも大切ではないかと思います。

その一方で、雪かきを通してご近所との絆も深まったところもあるようです。

普段顔を合わすことがない方も出てきて雪かきをするので、顔見知りになりますし、

雪かきがたいへんで、腰が痛かったり、疲れたりすると、誰かと話して気を紛らわしたくなるもので、知らない人が通っても、声を掛け合う雰囲気に不思議となりますし、普段話をすることがない量販店のお店の人とも雪かきの話で盛り上がったりします。

私の住んでいる通りでは、以前から雪かきの応援をしてくださるご近所のだんなさんが何人かいらっしゃいます。、雪が降った日に遅めに帰宅したら、すでに雪かきをしてくださっていて助かったこともあります。

逆にこちらもお礼の雪かきをしてさしあげたりしますが、お互いに助け合った雪かきをしているので、結構心強いです。

雪かきを終えて

 

そのおかげで、もしかしたら私の住んでいる通りが、雪が降った時には一番通りやすい道になっているのかもしれません。

今度、町会の防災訓練では安否確認も含めた訓練をしますが、災害時に最も大切な安否確認も日頃のおつきあいこそがまず大切だと思います。

そういう意味では、今回の大雪は、大変なことですが、地域のつながりを考える一つのきっかけになったかなという気がします。

地域を歩くと雪かきの状況で、その地域の雰囲気がある程度察しがつくねという話もよく耳にします。

高齢者ばかりだと雪かきが一苦労ですし、若い世帯の所は、結構早く雪かきが終わってすっきりしていたりします。

高齢化しているめじろ台ですが、やっぱり若い人にも入ってきてもらって、ご近所のコミュニケーションがとれるようなまちづくりをしていくことが大切だなと思いました。