3月25日には、高尾山インターチェンジが開通することになり、3月18日、インターチェンジのお披露目がありました。痛々しく山肌が削られた工事中の景観がインターチェンジ付近には広がっていましたが、とりあえず開通するということです。

私は、これまで高尾の自然をいかに守るのかという視点から、高尾山の水涸れ問題など、課題を指摘してきました。

圏央道という道路については、日本全体の都市計画や道路網整備から言えば、本来30年前に作っておくべき道路だったと思いますが、今この社会情勢の中で、巨額の予算を投じて、しかも高尾山という貴重な自然の宝庫に剣を刺すような形で、トンネル建設が行われ、景観や自然環境の破壊が大きく進んでしまったことについては、やはりとても残念です。

トンネル工事で痛んだ高尾山は、大勢の観光客でオーバーユースの状態でもあり、今後いかに高尾山の自然を守っていきながら、観光資源として生かしていくのかが問われています。

高尾山インターチェンジの開通を間近に控えた高尾山の周辺状況を見て回り、感じたことは、
今後市は、環境保全とさらなる観光産業の発展という二つの物差しで、高尾山周辺を捉え直すことが必要であり、
高尾山の人の動線、交通網の整備、施設整備について、しっかりとビジョンを描き、施策の展開をしていくことが必要だということです。

頓挫していた高尾自然科学博物館の機能としての高尾の里の拠点施設整備も、ここに来て、前進することになりました。
子どもたちも含め、多くの人たちに自然のすばらしさと貴重さを発信できる魅力ある施設となり、そこに大勢の方が来てほしいと思いますが、環境負荷をかけない交通アクセスについても十分な配慮が必要です。

インターチェンジなど道路の整備が行われれば、車での移動がしやすくなるということで、喜ぶ方も多く、より多くの方が来るまで高尾に来ることも予想されますが、あの狭い高尾山のエリアに一気に車で人がやってくるということになると、たいへんな渋滞を招くことになりかねないなと思います。

京王電鉄は今後、高尾山口駅そばの京王電鉄所有の土地に、温泉施設を作る予定もあると聞きました。
なおさら、シーズン中の道路の渋滞は深刻になると予想され、交通体系をしっかりと検討することが必要になってくると思います。

パーク・アンド・トレインライドなど新たな施策の展開も視野に入れてほしい
市は、パーク・アンド・バスライドの駐車場を楢原に作って交通渋滞策に取り組んできましたが、高尾山についても、たとえば、パーク・アンド・トレインライドができるよう、民間事業者との連携など行って、集客と交通渋滞解消策を同時に行えるよう、広域での視点を持って取り組みをしていくこともぜひ進めてほしいと思います