沖縄の基地問題に関する集会の後半には、米軍の兵士によるレイプ被害を受けたオーストラリア人女性からの訴えがありました。

レイプ被害がいかに衝撃的であり、痛みに満ちた苦しみに突き落とされるたか。しかし、自分は恥じることなく、多くの人に、米軍兵士による性犯罪の問題や人権を保障するシステムのなさを訴え、支援体制の整備の必要性を訴えていきたいと話ました。

彼女は神奈川で被害に遭いました。

裁判では有罪が確定。それにも関わらず、レイプの犯罪者である米軍兵士は、逃亡。アメリカからは何の保障もメッセージもない。
海外にあるが、日本にはレイプ緊急支援センターもなかった。
日本の警察に駆け込んで、すぐに助けが得られるかと思ったら、訴えには真摯に耳を貸してくれず、病院に行きたいと言ってもすぐに行かしてくれず、挙げ句の果てには、レイプの証言を体を使ってするよう支持された。
何十の苦痛にもあって、何年間も普通の生活に戻ることができなかった。
苦しみからようやく立ち上がった自分は、米軍兵士によるこうした犯罪をそのまま許すことはできない。

そして、沖縄で起きている性犯罪などの事件にもふれ、報道がされていないだけで列挙していけば、数え切れない。

こうした事件が起きないよう、司法のあり方を変えていくべき。そして、24時間体制のレイプ緊急支援センターなど支援体制を作っていくことが必要。人権が保障されることが必要だと訴えがありました。

先月私は沖縄での視察研修をしましたが、地元の方からも、少女レイプ事件はほんの氷山の一角。本土には報道されていない性犯罪や傷害、窃盗など山のようにあるとの話を聞きました。
そして、泣き寝入りになっているのが実態だそうです。

基地では、日々訓練がされていますが、いつでも戦闘態勢に入ることができるよう毎日人を殺す訓練をしている海兵隊の兵士の精神状態は危険。

訓練後特にクールダウンをしてからまちに出るプログラムを受けておらず、人を殺す訓練を受けたままの精神状態が、日常生活にまで持ち込まれることで、犯罪が起きやすくなるとの指摘がありました。

ジュネーブ条約では、基地と民間人とが隣接をしないようにしなければならないとされているのに、まさに沖縄では、基地と民間人が隣接しており、小学校の校庭と普天間基地は隣接していて、まさに国際条約違反の状況と子どもたちをはじめ市民の危険な状況が日常的に続いています。

本当のことを知って議論することが求められているのだと思います。