学校図書館について市民の方からご質問を頂き、今日は市民の方と教育委員会のヒアリングを一緒に行いました。

区部では学校図書館に対し図書館司書が配置されており、司書が先生方の授業に必要な教材などを集める準備をしてくれたりするそうです。

ところが、八王子では図書館司書は夢のまた夢。図書館司書の代わりに、図書教諭が配置されていますが、現実には担任をもっている教員がその役割を担っているので、通常業務で忙しく、手が回っていないのが実情です。

### 学校図書館が生かされていない実態 ###

そして、今回聞いたお話では、学校図書館にカギが掛けられ、子どもたちが使えるのはお昼休みの限られた時間で有効に学校図書館が活用されていない、とても「読書のまち八王子」どころではない状況があるということでした。

熱心な親御さんがやってくださる図書ボランティアをうまく活用して子どもたちの読書環境の充実を図っている学校もありますが、一方で図書館が「開かずの間」になっている学校もあると聞くと大変な格差を感じ、取り組みへの疑問を感じます。

これまで親御さんの要望を受け、ぜひ学校図書の蔵書数の増加をと市教委には訴えてきましたし、また図書館司書についても可能性を探ってきましたが、実態として学校図書館にカギがかけられているような状況では、単に蔵書数を増やしても宝のもちぐされになりかねません。

### 実態を踏まえ改善を  ###

一体学校の図書館の実態はどうなっているのか。八王子には107校の学校がありますが、まずは実態調査をした上で、読書を通して、子どもたちの豊かな学びの環境をいかに作っていくかについても、改めて市教委、学校が真剣に考えていく必要があります。

豊かな学びの環境として、学校図書館の充実は欠かせないという思いで、学校図書館の改善に向け、提案をしていきたいと思っています。