私の一般質問の傍聴をしてくださった方から、図書館のことについてご意見をいただきました。
「『読書のまち八王子』なのに、学校の図書館にカギがかかっている状況があるなんて、本当になさけないですね。もっとしっかり子どもたちのためにやってほしいと思います。」

今活字離れと言われていますが、子どもの頃から活字に親しむ環境を作っていかないと、じっくり文章を読んで思考するということをやらなくなってしまうのではないかと昨今の状況を見ると私も心配になります。

###  真の学力をつけ、人間性を豊かにするために ###
  
市教委は学力向上を大きな課題として掲げ、学力定着度調査をやっきになってやっています。
たしかにテストの点は取れればいいとは思いますが、本当に学ぶとは、単なる授業での理解と暗記ではなく、自分でわからないことを調べたり、興味を持ったりした文化や歴史、自然、社会のことを探索していくのが、生きるための真の学力だと思います。そして、こうしたことを通して子どもたちの人格形成の礎をつくっていくことにもなります。

もっと深い意味で子どもたちを育てていく環境整備として読書に親しめる環境をつくっていった方がいいのではないかと思います。

本市で図書館司書の設置が難しく、司書教諭を配置していますが、担任を持った先生が兼務をしているのが現状で、日常業務でいっぱいいっぱいの先生方から積極的な図書館活用の動きはやりきれていないというのが実態です。

### 求められるは「米百俵」の精神  これからもしっかり訴えていきます ###

町田の図書整理員の取り組みを参考に、八王子としては「図書館管理委員」を設置するよう提案しましたが、前向きな回答は得られませんでした。

「子どもたちの学校図書の環境整備は重要」と教育長は答えつつ、図書館サポーターを学校が巡回するようになった、財政難の中でしかたないと簡単に答えてしまうのではなく、もっと真剣に検討してほしかったと思います。、

これからも学校図書館の充実に向けて人的配置と予算確保に向け引き続き提案していきたいと思います。

そして、市として財政が厳しい時代だからこそ、次の世代を育てるための教育予算をしっかりと確保してほしいと思います。

まさに歌舞伎の話にある「米百俵」の精神で!