### バリアフリーへの対応の課題を解決するには!? ###

ニュータウンのまちづくりは国策として行われてきましが、古い建物の中には5階建てでエレベーターのない建物があり、バリアフリーの視点から考えると大きな課題があります。また、ニュータウンでは、入居時に同じような世代が多く、高齢化が一気に加速するという、特徴があります。

建物にエレベーター設置をし、バリアフリー化するには、1500万から2000万円ほどのコストがかかり、エレベーター設置後は賃貸の場合は家賃もアップしてしまうことから、住民の合意形成も難しく、また構造的にも南側の景観や日照を遮ることから難しいということが、明らかになってきました。

そこで、私が提案したいのは、ハードの整備が無理であれば、ソフトで対応し、問題を解決するということです。

ニュータウンのまちづくりを行ってきた都市再生機構(UR)としても、4,5階の部分に若い人に住んでもらい、高齢者の方には1,2階に住んでもらうという住み替えのコーディネートについては、対応をし始めているということでしたが、まだまだ始まったばかりだと思います。
今後は、もっともっと住まいの相談機能を高め、ソフトの充実を図っていくことが必要だと思います。

### 一人暮らしの高齢者の問題 ###

一人暮らしの高齢者の割合から見ると、八王子全体では、8.6パーセントですが、多摩ニュータウンでは、7.1パーセントで、あまり八王子市全体と変わりがありません。

今後一人暮らしの高齢者はますます増えていきますが、つながりが希薄なニュータウンでは、ますます地域でのつながりを作って見守り体制を充実させていくことは今後の重要な課題になっていきます。

葬儀屋さんのお話では、高齢者の一人住まいでお亡くなりになったのをすぐ発見できず、腐敗した遺体が見つかって大変だったというようなショッキングなお話は日常的になりつつあります。悲しい事態を避けるためにも取り組みが必要です。

すでに高齢化が進んでいる松が谷や館ヶ丘団地では、高齢者支援策の充実として、URと住民が協議の場を持ち、安心コールや安心登録カードなどの取り組みをしたり、高齢者の施設の誘導設置など進めているということです。

めじろ台でも救急医療キットの取り組みや見守りの取り組みを進めていますが、八王子市としてもURまかせにせず、しっかりこうした取り組みを踏まえ、課題意識を持って推進し、まちづくりを支援てしほしいと思います。