本日のイベントでは、久しぶりに救急医療の最前線で働いている知り合いの医師に会いました。聞いてびっくり、地震発生後は、被災者の支援として、岩手の避難所で医療活動を支援を行っていたということです。
お話を聞いて、テレビ報道されていない現場の惨状の状況を実感しました。
体験したことのないほどのあまりの惨状には、涙が出て止まらなかったこと。
支援に向かうヘリコプターで上空から回収のできない遺体をたくさん目にしたこと。
避難所で遺体の死亡診断書をたくさん作成する中、顔も識別できないほどの痛んだ遺体もある中、500体ほど遺体を目の当たりにしたことで、救急医療の最前線で働いていた自分でさえ、とてもショックだったこと。避難所で支援を開始してから5日間は、食べ物がない上に、あまりにもショックで水しかのめない状況だったこと。
というお話を聞きました。
被災地では、裸足で着の身着のまま逃げて来たことで、靴下さえない方がいて、寒さの中、体調を崩している方が多いこと。大人はまだしのげるものの、9歳以下の子どもたちは空腹が答えること、心の傷ははかりしれないこと。お年寄りには、固い板の上でしか寝られないことから、腰などが痛くなって体調を崩している人が多いこと。糖尿病などの持病を持つ人には、医薬品の不足から不安が高まっていることを聞きました。
支援物資については、食べ物は、多く支援物資として届くものの、避難所までなかなか届かない状況があるということです。
また寒さが厳しく、毛布も足りない状況で、子どもの靴下なども足りないこと。トイレが浄化槽であるため、満杯になれば、機能しなくなり、衛生状態も懸念されること。女性の生理用品なども足りない状況で、厳しい状況が続いていること。被災したことに加え、長い避難生活で精神的にもダメージを受けている人が多いことから、体の不調への対応だけでなく、早い段階から精神面でもケアが必要だが、医師も看護師も足りない状況だという話でした。
生活必需品を被災地にできるだけ届けられるようにしていくことが極めて重要ですが、逆に被災していない地域に住宅を用意して、被災者の方の受け入れ体制を作っていくことも重要だというお話もありました。
八王子市では、義援金1億円を集めて送る計画です。多くの義援金を早く集められればと思いますが、さらに、1億円集まるまで待っているのではなく、とりあえず現在集まった金額(1363万円 3月19日現在)だけでも、すぐにでも支援物資に換えて送れるようにしたり、また避難した人の受け入れ施設を市内の住宅を提供することで確保していくことが重要だとお話を聞いて改めて痛感しました。
さらに情報収集し、市が進めている支援がさらに有効になるように働きかけていきたいと思います。