「認知症の方も安心して暮らせるまちをつくりましょう!」
こんな呼びかけで、9月24日、めじろ台にて、地域包括支援センター主催の認知症サポーター養成講座が開かれました。
私も参加し、認知症について勉強してきました。
高齢化にともない認知症高齢者は増えてきている
高齢化に伴い、認知症の方も増えています。
高齢化の現状は、全国平均で高齢化率23%、東京都では、20パーセント。八王子では、20.93%ですが、私が住んでいるめじろ台では、高齢化率が35%とかなり高く、南陽台では、40%もの高齢化率になっています。
現在、都内高齢者の1割以上が認知症と言われ、八王子では、約11万6千人の高齢者の内、1万人以上の方は認知症という現状です。そして、認知症の方の6割が身近な地域に住んでいます。
ますます必要な地域での支え合い
高齢化率の進展とともに、さらに、認知症の方も増加することが予測されます。
また、現在、核家族化の中で、一人暮らしや高齢夫婦世帯が増えています。そして、高齢者の虐待の7割に認知症(疑いも含む)が見られるという報告もあります。
地域での支え合いがますます必要になってくるということです。
認知高齢者や家族を取り巻く課題
認知症の方が利用できる特別養護老人ホームやグループホームなどの施設もありますが、八王子市の施設の状況を見ると、いっぱいで入所できない状況です。
当日参加した方からは、
「認知症の家族を介護をしていた経験があるけれど、ショートステイもいっぱいだし、特別養護老人ホームも何百人待ち。有料老人ホームは、お金があれば入れるが、お金がないと入れない。家族もがんばっているけれど、レスパイトできる施設も十分でない。市の対応はどうなっているのでしょうか。」
こんな質問も出ました。
*レスパイト・・・介護をしている家庭や障害児がいる家庭で、家族が休息がとれるように一時的にケアを代替わりして行ってもらえるようにすることです。
本人に在宅で暮らしたいという思いがあり、家族もそれに応えてがんばって、介護をやっているけれど、やっぱり介護保険制度のサービスだけでは足りないと実感している方も多いと思います。
とても家族だけでは、支えきれない状況があることは確かです。
認知症サポーター養成講座を受けて、みんなでサポーターになろう!
以前、認知症の親御さんを介護している方から、介護していてとても気持ちが重くなり、うつになりそうだというお話をお聞きしたことがあります。家族だけで、背負い込んでいると、肉体的にも精神的にも負担が重くなり、押しつぶされそうになってしまうと思います。認知症は自分たちの問題としてとらえ、みんなが、病気を知り、身近なサポートをしていけるよう考えていくようにしていくことが、大切だなと思います。
今回養成講座で私自身、学んでとてもよい勉強になりましたが、こうした講座に多くの方が気軽に参加していただき、もっともっとまちの中にサポーターが増えていくといいなと思いました。