7月20日、この八王子のまちづくりをみんなで考えていこうという趣旨で、有志が集まり、「八王子まち創造塾」の第一回目の勉強会を開催しました。

今回のテーマは、自転車。

両角穣さんからは、「自転車を活用したまちづくり」、私、若尾きみえからは、「自転車で買い物をしやすいまちづくり」と題して、話題提供をし、参加者の皆さんからも、いろいろなご意見を頂きました。

まず、両角さんから、自転車を巡る八王子の現状や、国、市の動きの報告があり、さらに、コミュニティサイクルの先進事例都市、パリのベルブの事例などを取り上げ、日常や観光での活用の可能性について、参加者の皆さんと議論しました。
私からは、八王子で自転車事故が多い現状、安心して通行できるような自転車走行空間の整備の必要性や、自転車で買い物をしやすいように、自転車駐輪場や放置自転車対策にもふれ、利用する人に便利で、まちの活性化にもつながるアイデアについて、皆さんのご意見を頂きました。

今回の参加者は、30代から80代まで年代層も幅広く、また毎日自転車を使う、子育て中の主婦から、事業者までいろいろな立場の方が来てくださったので、頂いたご意見も様々。それぞれなるほどと思えるコメントがたくさんありました。

参加者の中には、パリに6年半滞在した経験のある私の友人も参加してくれ、パリの自転車事情紹介してくれました。
パリと日本では、文化の違いがあり、自転車の存在も、実は、全然違っている。日本でよくやる、お母さんが子どもを自転車に乗せて、買い物に行くというのを向こうでやろうとしたら、危ないから止めておけと言われたというお話。
また、パリでは、買い物は車で行くのが普通。コミュニティサイクルは、常にトラックが自転車を車に乗せて移動させている光景がよくあり、環境にいいのか、悪いのかよくわからないけれど、でも自転車が使い易い環境が整備されているのはいいというお話もありました。こういうパリのまちづくりの話はぜひまた聞いてみたいなという感想もありました。

自転車は便利ですが、自転車でも高校生が、歩行者を死なせて賠償責任を問われる時代になり、便利だけど危険を伴うということも踏まえて、もう一度、利用者、歩行者、車の運転手、それぞれの立場から、課題を整理していった方がいいことは、確かです。
たかが自転車、されど、自転車。
今回はかなり日頃の皆さんの心配や不満もあり、議論が盛り上がりました。

これからも、こうした身近な問題を皮切りに、いろいろなテーマについて様々議論していくことは、これからのまちづくりを進めていく上で、とても重要だと思います。

今後もいろいろなテーマを題材にして、いろいろな方をスピーカーにしながら、八王子のまちづくりについて、みなさんと一緒に考えていきたいな思います。

次回の八王子まち創造塾は、9月28日(金)19:00~21:00
クリエイトホールにて開催の予定です。

ご興味のある方は、このホームページの問い合わせからお問い合わせください。