市が主催する食育フェスタが、11月10日、富士森公園の陸上グランドで開催されました。
農業祭りもお隣で行われていたので、意外と人の出入りはありました。
パネル展示だけでなく、お買い物ゲームや、女性が気になるお肌年齢測定のコーナーもありました。切り口がそれぞれ工夫してあり、参加していて結構、楽しかったです。
楽しみながら、学べるこの食育フェスタには、これからも多くの方に参加していただけたらいいなと思います。
ただし、食品の放射能汚染の問題については、まったく情報提供がなかったのは、残念でした。
行政としては、混乱させたくないとの意図からあえて避けたのかもしれませんが、子育てをしているお母さん方は、日々心配している問題です。
不安をあおることは問題ですが、冷静で正しい情報提供は、必要だと思います。
発酵食品を摂取することが、放射能に強い体づくりにつながるとの研究調査も出ています。
子どもたちの命と健康を守る食育のあり方について、さらに踏み込み、行政としてしっかり情報発信してほしいと思います。
いろいろな展示ブース
一日に5皿・350gの野菜料理を食べようという、「ファイブ・ア・デイ協会」のアピール。郷土食を食べようという「ふるさとの食を拓く会」の展示。
また、市の保健福祉センターがやっていたおやつの塩分を知るという節塩ゲーム。
いろいろ見ていて、参加して楽しかったです。
楽しく食べる食育
見ておもしろかったのは、日本ハムが出展していたウインナーの飾り切り教室。
これはおいしく食べる、楽しく食べるという食育。子どもたちやお母さんたちに大人気でした。ソーセージで作った動物たち、本当にかわいかったです。
実演担当の日本ハムの社員の方は、つねに飾り切りの研究をされているそうです。
(いろんなお仕事があるものですね。)
食料自給率から見た食育
農水省の方が行っていた、自給率向上、お米を食べようのアピールは、日本の食を根本から考えるシリアスな材料を提供していました。
日本の食料自給率は、40%。もっと自給率を上げていくことが必要です。でもその一方で日本ほど、世界中の食べ物を食べている国はない。今のような食のあり方では、自給できなくても当然の部分もあるとの農水省の方のお話でした。
確かに、家庭では、和食だけでなく、イタリアンなど洋風料理、中華、韓国料理、インド料理など家庭でも結構作ります。
日本は、様々な国の新しい物をどんどん取り入れていく国。料理もしかり。
こんな日本の国だから、今日の経済発展があったのかなと思います。
でも、お米を食べてきた日本人の遺伝子が、急に変わるわけではない。
もう一度伝統食を見直していくことが大切で、そのことが自給率の向上、そして、国民の安全保障にもなっていくとのお話でした。
食品の放射能汚染の問題が取り上げられていなかったのは残念
ただし、原発事故発生以来、食品の放射能汚染の問題も出てきています。
影響を受けやすい子どもたちには、できるだけ汚染されていない食品を選択して食べさせていくことも、大切な要素だ思います。
この点は、食育フェスタで、アピールされていなかったことは残念でした。
放射能防御作用がある食べ物とは・・・・発酵食品!
ちなみに、免疫学者、藤田紘一郎氏によれば、発酵食品は、放射能に強い体も作ってくれるそうです。
発行食品は、酵母の力によって作られていますが、酵母というのは、太古の昔、地球上の宇宙線や紫外線がまだまだ強かったころに発生した原始生命体の一つで、放射能に強い耐性を備えている。だから、たくさん摂ることで、放射能の害悪である活性酸素の発生を抑制してくれるとのことです。
内部被曝の問題は、まだまだ研究が進んでいないので、食品の放射能汚染がどのような影響を与えるのかは未知数です。
ですが、過去の調査研究から、希望につながる食品も少しずつわかってきています。
広島での原爆後遺症の調査で、放射線の影響が少なかった人たちは、全員が日に何倍もの味噌汁を飲んでいたことがわかっているそうです。
また、広島大学の伊藤昭博教授たちの研究からも、味噌とヨーグルトには放射防御効果があることが証明されているということです。
せっかくの食育フェスタです。ぜひこうした新しい情報も織り交ぜながら、
子どもたちの命と健康を守る食のあり方について、さらに踏み込んで、発信していってもらえたらと思います。