8月31日、大横町の寶樹寺で開催された「えんま祭」に参加しました。
寶樹寺は、16号線に面したお寺で、時宗のお寺です。開山したのは、1302年という歴史のあるお寺です。
このお寺の境内の一角に、閻魔堂があり、閻魔様が奉られています。
そして、毎年、8月には、この閻魔堂を開扉し、お寺がえんま祭を開催し、地域の方もそのお手伝いをされています。
閻魔堂には、「地獄極楽絵図」もあり、閻魔様の像だけでなく、地獄極楽絵図に描かれている登場人物も像として、奉られています。
たとえば、亡くなった人の生前の罪を、着物を柳の木の枝にぶら下げて測るという「お婆さん」もそうです。
地獄極楽絵図は、過去にも見たことがありますが、改めて見ると、わかりやすく仏教の教えを民衆に説くための手法として、
インパクトがあるなあと思いました。
皆さんは、閻魔様の像や「地獄極楽絵図」はご覧になったことがありますか?
大横町にあるこの閻魔様の像は、江戸時代くらいに作られたようです。閻魔像は、他の像と一緒にそろった形でなかなか見られないものが、寶樹寺では、そろった形で拝観できるので、大変珍しいとのご説明をお寺の総代の方から頂きました。
閻魔堂には、歌川国直の「三條小鍛冶宗近」の絵も奉納されていますが、残念ながら、痛みが激しく劣化してきています。
地域の皆さんが何とか、この文化財を後世に残していきたいと、少しずつ資金集めをされているそうです。
また来年も「えんま祭」が開催されるそうです。
地域のこのような文化財が残っていることを大勢の皆さんのために知って頂き、
よい状態での保存につながるよう、関心のある方は、お祭りに参加して、応援してあげてください。