拓く!希望の未来
一人ひとりが輝く八王子をめざして

本会議場での一般質問の様子

決意を新たに

 私は、市議3期目のこの4年間、市民の皆様から多くのご相談やご意見を頂き、市政の課題解決に向け、様々な提案を行ってきました。そして、その多くが市政に反映されてきています。
 しかし、コロナ禍で暮らしは一変し、ウクライナへのロシアの侵攻により、世界の食料問題やエネルギー供給問題が起きるなど、生きる根幹に関わる状況が出てきており、市民生活は厳しさを増しています。
 また、少子化が進み、地域では高齢者や単身者の方が増え、孤独死や空き家問題も深刻化しており、地球温暖化対策もまさに待ったなしの状況です。
 まさか続きの社会課題が噴出する困難な時代ですが、それは、同時に新しい社会をつくっていくチャンスの時です。今こそ、生きる環境ベースを安心にし、一人ひとりが大切にされ、一人ひとりの力を発揮できる社会へと転換していく必要があります。
 希望の未来を子どもたちにつないでいきたい。皆様とともに、これからも全力で頑張っていきたいと決意を新たにしております。

ごみ問題を契機に政治の世界に

  私の子どもがまだ4才の頃、ごみから出るダイオキシンの問題がクローズアップされ、私は、小さな子を育てる母親として、たいへん大きな衝撃を受けました。そして、子どもたちを守っていきたいと強く思い、活動を始めたことが契機となり、後に政治の世界に入ることになりました。
 そして、その後、市議会議員として活動する機会を頂き、2期8年間活動させて頂きました。

若尾きみえの提案で実現した八王子のリサイクルマスコット(次世代型)クルリくんと

地域活動を通して

 3期目は無所属という立場で市政に挑戦しましたが、残念ながら議席の獲得には至りませんでした。
 しかし、地域をよくしていきたい。安心して暮らせる社会にしていきたいという思いはその後も変わることはありませんでした。
 市議2期8年間では、ごみ問題や環境、子育て支援を中心テーマに市政に発信をしてきましたが、その後、高齢率40%の地域に住まうことで、高齢化していく地域のニーズに応えるべく、高齢者福祉や医療・介護問題や防災にも力を入れてきました。
 また、町会長、自主防災隊長という役も経験させていただく中で、より深く学ばせていただく機会を得ました。
 こうした子育てや地域で活動を通して、感じるのは、つながることの大切さです。

町会長・自主防災隊長として地域の皆さんと防災訓練

人とつながる

 人と人がつながることで、人は安心のベースを得ることができます。それは高齢者の方も、そして子育てしている方も同じです。
 また、防災でも、防犯でも、人がつながっていれば、情報がつながり、お互いに助け合うことができ、つながっているからこそ、命が助かることもあります。
 育てや介護、いろいろな困難に直面した時、人のつながりがあって声をかけてもらえたり、励まされたり、助けられたりすると、本当にうれしいものです。私も多くの方に支えられてきました。
 コロナ禍で、外出自粛の中、私たちの日常は大きく変わり、リモートワークやオンライン授業が導入され、働き方や学びも大きく変わりました。
 ICT活用による新たな交流のメリットもありますが、人に直接会う機会が減り、新たな人間関係を築くチャンスがなかなか持てないで、ますます孤独感や孤立感を感じている人たちが世代を超えて増えていると感じます。
 今こそ、人と人との新たなつながりをつくっていくことが大切です。

自然とつながる

 そして、自然とつながることも大切です。私たち現代人は、簡単便利、快適な生活を追求し、効率最優先の経済活動を行ってきましたが、今、地球温暖化の進展やマイクロプラスチックの海洋汚染、放射能汚染など環境問題が深刻化し、その影響で、私たちが生きるために欠かせない食べ物や水へ影響が出てきています。自然が人を癒やす力は大きく、自然から学ぶこともたくさんあると思います。しかし、自然と接する機会が減り、自然との付き合い方がわからなくなってきている。そして、子どもたちの生きる力も育みにくい状況です。
 現代社会では、医学がこれほど発達したにもかかわらず、心と体のバランスが崩れ、不調や病気になる人が増えています。
 私たちは自然とのつながりの中で、自分自身の元気を取り戻し、自然を理解し、自然と共生するくらしや産業をつくっていくことで、生きる環境ベースを安心にしていくことが、今、まさに求められていると思います。

人口減少社会だからこそ、好循環のまちづくりに

 日本の一年間に生まれる子どもの数は、かつての100万人時代から80万人を切り、八王子でも出生数は、年間4500人を最大に、今や3000人を切る状況であり、急速な少子化が進んでいます。
 若い世代の貧困も増えており、若い世代を応援し、安心して子どもを産み育てられる社会、次世代が希望を持てる社会にしていくことが今こそ必要です。
 そして、高齢者の方にも力を発揮して頂き、次世代を育てていく応援をしていただくことも、これからは大切だと思っています。
 好循環を生む一石四鳥五鳥のまちづくりは、多様な連携から生まれます。
 これからも市民の皆さんとともに、新たな時代を創造する行政とまちづくりを進めていきたい。
 一人ひとりが大切にされ、一人ひとりが力を発揮でき、希望の未来を拓いていきたいと思います。
 どうぞ応援よろしくお願いいたします。