私はめじろ台在住ですが、地域の安心・ねっとの活動が発足して以来活動に参加してきました。
安心・ねっとでは、高齢になっても安心して暮らせるようにとサロン活動や見守りネットワークをつくることを目指して取り組みを進めています。

この4月、いよいよ安心・ねっとの大きな活動の成果が出ました。

それはめじろ台地域での救急医療情報キットの取り組みです。

消防署と何度も交渉した末、ついに日の出町や港区の一部で取り組んでいる救急医療情報キットがめじろ台地域で展開できる運びとなりました。
救急車を呼ぶような事態になったときに、自宅の冷蔵庫に救急医療情報キットを入れて置けば、医療情報を正確に救急隊員や病院に伝えたり、連絡先がすぐわかるようにしておくことができます。

そして、今回うれしかったのは、「救急活動基準」の項目を見直したと消防署から報告があったことです。

救急隊員は、搬送する人の所持品に触れてはいけないという「救急活動基準」の規定があるために、救急医療キットがあっても救急隊員が直接冷蔵庫から出せないという課題がありました。
立会人に来てもらうことを条件に消防署の合意を得て、スタートすることになっていましたが、立会人がいない場合は、みすみすキットがあるにも関わらず、活用しないことになるのか・・・という大きな疑問が残っていました。

命を守ることを最優先に考えられないのか・・。結局グレーのままのスタートでした。

ところが、八王子消防署の課長さんから、救急活動基準の規定の条項を削除することになりましたとの報告がありました。
救急医療情報キットは、救急隊員にとっても、病院にとってもあった方がいい。当然搬送される本人には大きなメリットであると考え判断したということでした。

まさに地域の活動が、消防庁の基準の見直しにつながったわけですが、私も、本当に地域の皆さんと活動を重ね、声をつないできて本当に良かったなと思います。

キットの導入については他の議員からも3月議会で質問があり、関心も高まっています。そして、他の地域からもめじろ台に問い合わせが来ている状況です。

今後私は、さらに地域の皆さんと見守りネットワークや在宅医療の問題についても一緒に考え活動しながら、提案をしていきたいと思います。