2月29日、新石森市長の所信表明が行われ、それに対する質問が行われました。

 

私は、大雪の雪かきをご近所の方とやっていたので、議会のインターネット中継で放映された、所信表明そのものは聞けなかったのですが、

質問は途中から聞くことができました。

聞いていて何点か、画期的な質問がありましたのでご紹介したいと思います。

 

注目すべきは、川口地区物流拠点整備事業に対する各会派からの質疑です。

 

これまで、私は、この物流拠点整備事業に対しては、大きな課題がありすぎるため、見直しをすべき事業だとあらゆる機会で、見直しを求める発言をしてきました。

 

しかし、質問をするたびに自民党会派からやじられ、黒須市長に対しても見直しを再三訴える場面でも、逆にしっかりやっていくとの答弁がかえってくるばかりでした。

 

この事業を闇雲に進めてしまうことは、広範な里山を壊すだけでなく、事業実施に当たり、道路整備などの環境整備に多額の予算を取られ、さらなる市財政の悪化、しいては市民サービスへの影響へとなりかねないとの強い懸念を抱いてきました。

ですから、この市長選では、この政策転換をさせていくため、物流拠点は、やらないと表明していた両角みのるさんを応援しました。残念ながら、両角さんは当選はできませんでした。

 

しかし、石森市長への所信表明への質問を聞いていると、

これまで物流拠点整備事業を容認してきた公明党からは「消費人口の縮小など社会環境の変化に伴って、事業も見直しが必要ではないか。投資に見合った効果があるのか」というこれまでにない質問がされ、

また市民・民主クラブの会派からも、「物流拠点整備事業ありきではなく、防災に強いという八王子の地を生かした企業誘致などの方策もあるのではないか」という趣旨の質問があり、

ある意味見直しを求める発言と受け止められる発言がありました。

 

これに対し、石森市長からは、「投資に見合った効果はある」との答弁がありましたが、物流の需要調査は市は一度もやったことはないので、あくまでも市長の答弁は、希望的観測に基づいての発言でしかありません。

黒須市長に引き続き、石森市長の発言も、本当に無責任だなと思います。

これまで物流拠点の見直しを求めてきたのは、ネット・社民・共産・無所属議員でした。石森市長はやる気満々の物流拠点事業ですが、ここに来て、公明、民主からもこの見直しに向けた発言がされ始めたことは、市政転換に向けた大きな一歩と感じ、たいへん期待が持て、歓迎します。

 

*物流拠点整備事業に対しなぜ見直しを求めるのかについて、1月13日の記事でも記述をしていますので、興味のある方は、どうぞご覧ください。