東日本大震災と原発事故を振り返る  過去の教訓を生かす政治哲学を!

4年前の東日本大震災と原発事故を改めて振り返りたいと思います。

みなさんの記憶には、鮮明に残っていますか?

私は落選後、石巻市や仙台市の被災地や、土石流の被災地、広島市安佐南区にも行ってきました。
被災地の視察や地域で防災の活動をする中、減災という視点から、先人たちの知恵を学び、未来に生かすことが必要だと痛感しています。

そして、福島の原発事故については、放射能汚染で家に住めなくなる人や、今も被爆をしながら生活している人たちがいます。
事故処理も大変で、除染は難しい状況です。離れている首都圏も放射能汚染されましたが、事故の恐ろしさは世界中を震わせました。

たとえ事故がなくても、そもそも原発はトイレのないマンションと同じで、核廃棄物の処理の技術はなく、人類の技術では手に負えない事は、今や明白です。

なぜ政府は原発を再稼働をしようとするのか、それによって誰が得をするのか。
事故が起きれば、困るのは国民です。私たちです。

恐ろしい原発の事故を教訓に、今こそ、安心のエネルギー政策に転換していくことこそ、知恵のある人間社会の行動ではないかと思います。

ドイツのメルケル首相が、来日しました。
講演で、ヴァイツゼッカー独大統領の1985年のスピーチ「過去に目を閉ざす者は、現在に対してもやはり盲目となる」を引用しています。
ドイツは戦後、かつての敵国とどのようにして和解することができたのか、との質問に「近隣諸国の温情なしには、不可能だった。ただ、ドイツ側も過去ときちんと向き合った」と述べています。

私も視察でドイツを訪れ、ドイツの平和教育やエネルギー・環境政策を学びましたが、

ドイツでは、徹底的に過去を反省し、未来に生かす取り組みを政治も行っています。

そして、ドイツは原発政策についても、紆余曲折はありましたが、福島原発事故を教訓にし、脱原発政策を進めています。

ドイツでは、1970年代から原発の安全性を疑問視する市民の反原発運動が盛んでしたが、チェルノブイリ原発事故でドイツ国内にも放射能汚染が広がり、その機運はさらに高まりました。
そして、緑の党が躍進し、緑の党のシュレーダー首相の時には、脱原発を政策的に明確に打ち出しました。

しかし、メルケル首相になり、核の平和利用を進める立場のメルケル首相は、脱原発路線をいったんは転換させた訳ですが、
メルケル首相は福島原発の事故を見て、
「きわめて高度な科学技術を持つ日本で福島のような事故が起きたのを目の当たりにし、(原発は)予想できないリスクが生じることを認識した」と述べています。

そして、脱原発を打ち出したということです。

事故の教訓を当事国である日本ではなく、ドイツの方がしっかりと生かしていることは、とても皮肉です。

しかも、日本は、広島、長崎での被爆で、放射能の恐ろしさは人類で初めて経験している国民でもあります。

日本が、核の平和利用の限界性や平和の発信をしないことは、過去の教訓を生かしていないことにもなります。

今こそ、過去の教訓を生かす政治哲学をもつことが大切です。

東日本大震災から4年が経つ今日、改めてこのことを痛感しました。

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