若い世代では、非正規雇用が半数を占め、生活費を十分稼ぐことができない。結婚して子どもを生むというごく当たり前のことが選択できないという悪循環が進んでいます。

また、若い共働き夫婦では、「子どもを生みたいけど、預ける保育所がないので、子どもをつくれない。仕事を辞めると生活していけない。」というジレンマを抱えながら暮らしている人たちもいます。

日本は、人口減少社会に突入しました。
子どもを生む適齢期にある人たちの人口そのものが、少ない状況です。雇用環境の悪化と保育所の不足の状況が続けば、さらに低い出生率を下げ、人口の減少は加速します。

逆ピラミッドでは、ますます経済は縮小し、若い世代の負担はあまりにも大きくなります。

高齢者の寿命が延びる中、いかに高齢になっても元気でいられるか。そして、子どもを生み育てやすい環境をつくっていくかが今問われています。

介護予防は若い時からの健康作りからと考え、私は、お医者さんや地域の人と一緒に、医療や食から健康を考える活動「医食充の会」も始めました。

こうした活動をしつつ、皆さんの声を聞きながら、安心して子どもを生み育てられる社会をめざし、提案を続けていきたいと思います。