携帯電話の基地局の設置について、南陽台でも周辺住民の健康被害を心配する声が上がっています。
地域住民の方から声をかけていただき説明会に参加しました。

東京農工大の敷地に基地局を設置するための電波塔の工事はすでに終了していますが、
周辺住民から住民への説明をきちんとしないまま工事をなぜしたのか。住民合意をしないままに設置をしないでほしい。
今ある以上に設置することは反対との意志が表明されました。

携帯会社側の説明では、地デジ開始にともない電波の再編が行われ、携帯の周波数も対象となっている。再編にともない電波の不具合が起きないように、対応するため新たに基地局を設置するということです。

地デジ開始は2年後です。「稼働は2年後ですか?」と尋ねると、すぐにでも稼働させるとのこと。

つまり今ある電波にさらに新たな電波が加わるということです。
なぜ2年後の電波再編のために、2年間も余分に電波を流さなければならないのか理解が私にはできません。

携帯電話の電波によってタンポポの奇形が発生しているという報告も本で読んだことがありますが、農工大は、もっと設置に際して慎重に検討してほしかったと思います。

電磁波の植物に与える影響という視点を考えれば安易に研究棟のそばに基地局を建てるというのは、避けたいと研究者であれば考えてほしいと思いますが、事務方だけで設置の検討を行ったようです。

施工事業者からは法律にはまったく触れていないので問題ないということです。
しかし、個々の設置基準は満たしても、(その基準も大甘と言われていますが)携帯基地局の密度については、何の規定もなく、事実上野放しの状態です。

行政は、住民の健康被害から、ヨーロッパでとられているような予防原則の考えに基づいて、市民への情報提供と一定の規制のしくもを作っていくことが今後求められていると思います。

少なくとも八王子市でも住民への情報公開という視点から、市の開発指導要綱に携帯基地局の設置について条項を入れていくことがまず必要だと思います。