11月17日、八王子まち創造塾のオープンセミナーを開催しました。今回のテーマは、「パリの街角から見た八王子の街づくり」。
当日は、いちょう祭りと重なったこともあって、参加者が少ないかもしれないなと思っていましたが、パリの話を聞いてみたいという方が結構集まってくださいました。
八王子在住の宮下万里さんは、現在フランス語の観光通訳ガイド。
夫の仕事で、パリ近郊のブローニュ・ビアンクール市に在住することになり、子育ての傍ら、地域でのボランティア活動をしたり、パリの大学でフランス語を学だりしながら、6年半の滞在の中でいろいろな体験をされてきました。
宮下さんからは、子育て支援、教育、働き方、夫婦関係、フランス人の食・文化、まちづくりをテーマに写真を交えて、お話を頂きましたが、参加者からは、学問とは違う普通の暮らしの目線で、とらえていて、新鮮でおもしろかった。自分たちのまちや社会を考えるよい機会になったとの感想など頂きたいへん好評でした。ありがとうございました。
今回は、両角みのるさんが司会進行する中、私は、インタビューアーとしてゲストスピーカーの宮下万里さんに質問をされて頂く立場でしたが、おかげで、事前にいろいろお話を聞くこともでき、私自身もとてもよい勉強になりました。
子育て支援が充実しているフランス
特に私の印象に残ったのは、子育て支援の充実ぶりです。
今日本では少子化が加速していますが、急速な少子化は日本の国そのものを衰退させ、社会全体が活力が低下し、社会保障の維持なども困難になっていく可能性が十分にあります。
フランスでは、出生率も高いと言われていますが、その背景には、国が子育て支援にお金をかけている。保育園・幼稚園の充実だけでなく、ヌーヌーという、子どもの面倒を見る人たちがいて、保育園や学校の送り迎え、子どもが一人にならないよう面倒を見てもらえる制度があり、女性が仕事と子育ての両立がしやすい環境があると言うことでした。