八王子市議会議員、3期目、4年間の最後の本会議が3月29日に終了しました。

今期で引退する議員、また、市政に再挑戦する議員、それぞれです。

退職する市職員の部長からの挨拶もあり、一つの時代が終わったのだなと

感慨深い思いでいっぱいでした。

立場も意見も異なる議員が集まっているのが、議会。

時には意見の対立から不協和音も出てしまうこともあったかもしれません。

しかし、立場は違っても、必ず真剣にみんなで考えていけば、同じ青写真を見つけることができる。

そう信じて、文教経済委員会の委員長として、昨年から始まった所管事務調査の

とりまとめの仕事をさせて頂いてきました。

おかげさまで、文教経済委員会では昨年の9月議会に他の委員会に先駆け、市に提言を出すことができました。

調査研究のテーマは「児童生徒の登校支援~マンパワーとICTの活用」。不登校の児童生徒が急増しており、

登校支援策の充実を図っていくための調査研究でした。

不登校の問題は子どもたちの人生を左右するような大きな問題。

不登校の子どもたちの社会的自立を図れるようにしていくには、どんな提言をだせばいいのか。

悩みながら、委員長として道筋をつけていく仕事は、大変重く、大変でした。

時には、意図せぬことも多々あり、つらい時期も本当にありました。

 

でも、苦しい時に、何とか子どもたちのために頑張ろうと思っていると、

不思議と助っ人が現れるように、助けてくれる。そして、物事が運んでいく。

そんなことを経験しました。

子どもたちのためによりよい教育環境をつくっていきたい。

不登校の子どもたちの支援を充実していきたいとの一念でしたが、調査研究では、

文教経済委員会のメンバーのみならず、教育委員会も同じ方向性を向いて

調査研究に協力してくれ、さらに地域の方のご協力も頂き、意義ある調査研究となりました。

そして、うれしかったのは、私たちが出した提言を受けて、早速市教委が教育の視点を大きく転換し、

これまでにない取組が不登校の子どもたちの支援が始まりました。

学校給食センターを活用し、不登校の子どもたちへの給食の提供が行われ、不登校の子どもたちの居場所づくりが

行われるという画期的な取組が始まったのです。

教育長からは、これまでの登校支援策についての考えを、大きく転換したとの答弁がありました。

文教経済委員長として、そして、不登校の問題に長年関わってきた人間として、本当に涙が出るほどうれしかったです。

文教経済分科会では、進行役を委員長として務めながら、思わず、うるうる。

委員長号泣と会議録書いといて。と他の委員から言われ、そう発言する委員も、僕も教育長の答弁を聞いて感動した!と言ってくれていました。

文教経済委員会メンバー一丸となって、最後は、できるだけ早く市に提言を出し、不登校の子どもたちの支援を充実できたらと

の思いで、早期提言を出すことができました。

その成果が、すでに大きく現れてきていることを実感し、本当に本当にうれしかったです。

教育畑で仕事をしてきた私、そして、不登校の問題に長年関わってきた私が、今期このような仕事をさせて頂いたことは、まさに有りがたいことでした。

当事者である、子どもや親御さんの苦しみは、計り知れないのです。

だから、応援したい。子どもたちや親御さんを。

教育は、競争ではなく、共創ですね。そして、協奏していきたい。

これからも頑張っていきたいと決意を新たにしています。