3月10日、予算総括質疑を行いました。
子育て支援と財政のあり方、そして市が構想として抱いている物流拠点の問題点について取り上げました。

#### 子育て支援について

少子化と言われますが、本市でも18才以下の子どもたちの比率は減少してきています。
いかに子育てをしやすい環境をつくっていくかが大きな課題です。

市は子ども育成計画の後期計画を策定。その中で市が大きな柱の一つとしている待機児解消について質問しました。

待機児解消策として認可保育所の設置だけでなく、認証保育所も市は活用しています。

しかし、認証保育所は、駅側で、保育時間も長く預けやすいという利点はありますが、その一方で、課題として、利用者にとって、保育料負担が大きく、認可保育所に比べ所得が少ない人ほど負担が大きい点。また園庭がないため、4.5歳児の子どもたちは特に運動不足なりやすい点。事業者にとっては運営補助が少なく、厳しい運営が迫られること。保育の賃金が少なく、保育士の入れ替わりが激しいことなど、様々な課題が指摘されています。

待機児解消には、子どもの育ちを考えると本来認可保育所が望ましく、認可保育所の設置を強化することを求めました。
そして、認可保育所の開所時間が短いために、やむを得ず、残業などで長時間保育が必要な時に対応できるように、認証保育所に預けている人もいることから、認可保育所の延長保育のあり方を見直し、預けやすくすること。その際には、安易に延長保育をしてしまわないような工夫も必要であると訴えました。

認証保育所制度は、都の制度です。待機児解消には便利な制度ですが、利用者の負担の公平や子どもの豊かな育ちという視点から、保育制度のあり方を見直していく必要があります。

市は認証保育所の利用者負担軽減措置や多子軽減などを行っているとして、これ以上の負担軽減は行わない方針を出していますが、都の制度改善に向け働きかけをしていくように求めました。