私は、「八王子里山クラブ」のメンバーとして、谷戸の田んぼの活動に関わっています。
なかなか行事がぶつかることも多いので、ひんぱんには顔出しはできませんが、
ここ数年、毎年田植えには参加させて頂いています。
八王子里山クラブでは、上川口小学校の裏の谷戸を借りて、稲を作っています。お米を収穫することも目的ですが、もう一つ大きな目的は、谷戸の生物の保全です。
そのため、いわゆる農家の方が行っているようなやり方ではなく、田んぼをたがやさない不耕栽培を行っています。
ここの田んぼの畦には木があってそこにモリアオガエルが、葉っぱにたまごを産み付けています。
田んぼでは、今では見ることが少なくなったおたまじゃくしがたくさん泳いでいます。
ウグイスやほととぎすの鳴き声を聞きながらの作業は、疲れを癒してくれます。
私は、子どもの頃、家の畑での作業はやったことはありますが、田植えなどの農作業は未経験でした。
初めて田んぼに入った時は、へっぴり腰で、足がなかなか抜けなくて、大騒ぎで
周りの方に助けて頂いていましたが、少しずつ慣れるものですね。
今年は田んぼに入るのが平気になりました。
相変わらず、猫の手程度の働きしかできませんが、
今年も田植えに参加できて楽しかったです。
虫にも食われましたが。
自然の中で作業するっていうのは、繰り返し同じことをやっているようで、実は本当に同じではないのですね。
土の具合も水の具合も違いますし。
単純な作業のようで、実は頭でしっかり考えて、違う条件の中で作業して同じような結果を出すために、調整をしているのですね。
現代社会は機械化されていて、整備された環境で人が働いていますが、変化の無い環境で
同じことをやるのと、自然の中で同じ作業をするのでは全く異なるんだなと改めて感じました。
だから充実感もありますが、疲れます。
今日も働いたぞ!って感じがして、生きている感じがしますね。
田植えをしながら感じたこと。
人間が力強く生きていくためには、やっぱり自然が必要なんだと!